子供の頃の思い出・・・・確か小学校三年生の時 親父と近くの小さな本屋へいった。 昔の商店街の中にある本屋、親父は何を見ていたのかは知らない、とにかく
オヤジは会社の長期の出張で中国から帰ってきて、つかの間の休みで本屋に自分の趣味の本を買いに行った様だった。 親父が帰りに「一冊だけどの本でもいいから買っていいよ」と言った。 何のサービス精神なのか、こっちの方が変に気を使うような言い方だった。 本を自分で選んだことが無かったので戸惑った。 でも釣りが好きだったので時間もなかったので「この釣り・・・って書いてある漫画でいいよ」とサッと選んだ。 本当は淡水魚の回(カイ)のが欲しかったけど、小さな本屋で3冊どれも表紙は海の魚だった。 釣り吉三平 37巻 ブルーマーリン1 カジキ釣りの内容だった。
夜寝る前に 布団の中で寝ながら読み始めた。 漢字が多いのと 37巻という人物設定の不明な所から入って、ふわ~っと読み始めた。
釣り吉三平 が魚信さんという年上の釣りの師匠に ハワイかどっかにブルーマーリンを釣る大会に行く話だった。
テレビもあまりそういった情報が無い時代1970年代 僕はへ~こんな大きな釣りの世界があるんだな~ 僕が近所のフナを釣るのに感動しているのとは訳が違うと布団の中で感動した。。。でも漫画。。。無いけど作者の矢口孝雄さんはおおかた事実の世界を表現していた。
その内容には、魚信さんが釣りには、釣りのサポートをするガイド的な仕事があるんだよ 三平君っ という吹き出しか何かがあったと思う。
釣りで仕事になるのすげ~って三平君が言うところ。。。あったかどうかは見てみないとわからない けど読んでそれが一番印象的だった。
へ~ 釣りも仕事なんだ~。って。 漫画の内容完全鵜呑の小学三年生の秋。
そのあとも 釣り吉三平の漫画を何冊か買ってもらった。 あんまり漫画や読書は好きではないけど、それだけは何回も読んでいた。
小学校六年生のとき 将来の夢の欄に「ローソンの店長」と一週間悩んだ挙句書いた。
その時 本当は 「釣りのガイド」と「漫画家」が深層心理の第一候補だった。けど 周りのみんなは 警察官・保母さん・先生・・と書いているのを横目で見ていた。
そのまま時がすぎ・・・・釣りのガイドを15年やっています。
あの時 ブルーマーリンの章を読まなければ始まっていなかったかもわからない 今の仕事。
親父の「1冊だけ買ってもいいよ」と言わなければ。 また違った人生だったかも。
将来の夢は? というと どうしても 将来生きていく為の仕事を連想してしまう場合がほとんど。 けど女の子は「かわいいお嫁さん」とか「キレイナウエディングドレス着るの~」とか仕事以外の目標や憧れを発する場合もある。 どちらかというと 女の人方が夢が実は素晴らしいと感じることが多いです。でも男の子でも「世界平和」とかいる。
最近 自分の子供に ヤマニーカワニーオリジナルの釣り吉三平のブルーマーリンの章をを寝る前に話している自分にふと、昔話を思い出した。
小学三年生の自分。今も生きている。