自然の仲間ネイチャーガイド

白馬村に移住し約20年が経ちます。もともと白馬村にはネイチャーガイドをするために移住しました。

自然は人間の手で守ることもできれば、一瞬にして壊してしまうこともできます。壊すことの方が簡単で守ることの方が難しいのです。

この大切な事の理解を日本全国の方にも理解していただきたいです。 

日本海から蒸発した水蒸気が雲となり雨や雪となり、白馬村に降り注ぎます。その雨がまた日本海にたどり着いたときに純粋な水であるのが自然保護の役目です。もしかすると山肌が削られて茶色い水であってもそれは純粋です。

土や落ち葉や自然のありとあらゆるものが水に絡み合って海に流れていくのも純水です。

農薬やコンクリートや生活排水の化学薬品やいろいろなものが混ざると純水ではありません。

水が汚れると水温が上がります。森がなくなり日陰がなくなったり、落ち葉や森の養分が水に触れなくなると、色々な川と海の生き物は生きにくくなり水温は上がります。必要以上に新しい建物を立てたり施設を作ったりする事は自然の邪魔をしてしまいます。この20年で白馬村の自然は完全に守られているとは感じません。川の水も見た目でしかありませんが汚れています。水温は間違いなく上がりました。

 

一つ整理しておきたいのが

SDGsや持続可能エネルギーと言う話とは少し解離しておきます。 

自然を守るということです。自然のパワーをエネルギーに変える事は良いことだと思いますが、わざわざピュアな原生の残されている自然を壊してやる事では無いと判断しています。それも温暖化がすすむのを阻止するためにといっても、その行う場所についてはどこでも良いわけではないのです。

そこにある自然はいちど壊してしまうと、いくら草木を植えたり生物を逃したとしても元に戻る事はありません。そこにある自然は大昔から自然淘汰され遺伝子などもその風土に合ったものであるのも多いからです。 戻らないのです。

今回のネイチャーガイドにご参加をいただき自然の深さを感じでください。

白馬村にご旅行に来られた方に自分が生きている自然が本当にどんなのかを知って欲しいのでこのプログラムをつくりました。そしてそのご意見などを白馬村に提示して未来の自然保護に向けて役立てていくための第一歩へのご協力をよろしくお願いします。